ざっそう

滋賀県9年目小学校教諭の、自分のためのブログです。教育は、足元のタカラモノ。

校内研究

 本年度から初めて学校の研究主任をしています。

 僕の学校では、テーマにそって1年間で各学年が授業を1回することになっています。僕は特別支援学級の担任なので、授業の改善にも取り組みましたが、先生方の学びの方にも改善の目を向けました。

 

 《昨年までの校内研究会》

事前研究会・・・長い時間をかける

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研究授業

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事後研究会・・・図書室で授業者が前に出て、円になって、感想と意見を順番に言って終わり

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「うちの学校は何を研究してんのかわからん」という先生方のつぶやき

 

 《今年》

事前研究会・・・1時間で終われるようにする。授業の視点を必ず明示する。

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研究授業

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事後研究会・・・◯その授業があった教室で板書を見ながら行う。

        ◯4人グループで行う。(授業者も1グループに入る)

        ◯感想&質問と協議の時間を分ける。

        ☆この前の研究会は、ワールドカフェで進めました。

        ※1時間で終わる。

 

 まず、板書があることで「あのときの〜」とか「あれを言った子が〜」など、授業の映像をみんなで頭の中で共有しながら話し合えるようにしました。また、グループにすることで雰囲気を緩めて参加度を高め、先生方のアウトプット(=メタ認知)の時間を増やしました。特にこの前はワールドカフェ方式で行ったため、オープンエンドで終えました。そして、その模造紙を職員室の後ろに貼ってあります。協議で話しきれなかったことを、職員室でも話し合っていただければという想いを込めて。

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 ワールドカフェ方式にすると「時間が短くて深まりが弱かった」という感想も、一部の先生からいただきましたが、実際1時間で深め切るのはどの形でも難しいと思うので、あまり変わらない気がします。

 「話を聞けなかった先生もいる」という意見もありましたが、それは模造紙を見ながらその先生に聞いていただければと思っています。

 

 聞いている時間の長い研究会は、頭の中でぐるぐる考える時間が長くて、まとまりきらなかったり、自分で勝手に結論を出してしまったりすることが(ぼくは)あると思います。でも実際口にしてみると、「あれ、やっぱり違うかも」ということが(ぼくは)あります。学校の研究授業の事後研究会は、とにかく先生方のアウトプットの時間を増やすことが、先生方の授業を磨くことになるのかなと思っています。

 

 とにかく思いつきでやってみた1年間でしたが、先生方に「いつも研究会楽しみやったで」と言っただけたのでそれだけでとりあえず安心しました。こんな経験も浅い若手に付き合っていただいた先生方に心から感謝しています。

 とはいえ、結局本当に先生方の為になったのかというと、全くそんな気がしません。そもそも先生方が主体的になっておられない気がして、研究の意味を感じきれない1年でもありました。来年度は、もう一度先生方がやりたい(=子どもに必要だ!)と思える研究ができたらいいなと思っています。