ざっそう

滋賀県9年目小学校教諭の、自分のためのブログです。教育は、足元のタカラモノ。

初めての戯曲

 今日は縁あって、梅田芸術劇場で「黒蜥蜴」を観ました。江戸川乱歩の原作を三島由紀夫が戯曲にした作品です。

黒蜥蜴 (学研M文庫)

黒蜥蜴 (学研M文庫)

 

 

 女盗賊の黒蜥蜴と名探偵明智小五郎の好バトル。これまで野球や高級車と同じくらい文学に興味はなかったけど、人間の心理の表裏が(わかりやすく?)表現されているように感じたこの作品を見て、文学面白いなと思いました。比喩的な表現や江戸川乱歩のスランプとか割りぜりふの面白さとかは、あとからWikipediaで調べてわかりました。三島由紀夫の詩的なセリフの美しさも、「そう言えばそうだったな」と、あとから思っただけです。でも、それが逆にすごいのかも?今思えば難しい言葉があれだけあったのに、テンポのよいスリリングな展開がその難しさを感じさせなかったから。いや、難しい言葉はそんなになかったかな。よくわからん(笑)もう一回見たい。

 ただ、間違いなく、今まで夏目漱石の「こころ」を高校の授業で読んだり、又吉直樹の「火花」をノリで読んだりしてきたけど、そのときよりも面白いと感じられました。それは、その前の2つの作品よりも「黒蜥蜴」が優れているとかそういう玄人的な視点ではなく、単に今色々と考えたり経験したりしていることとリンクすることがあったからだと思います。単に観たタイミングの問題。

 でも、これを機に、ちょこっと文学も読んでみようと思いました。この前、たまたまノリで村上春樹さんの海辺のカフカを借りたので、これも一層楽しみになりました。

 

 ほら、なんか文学の話してたら、なんかデキる人みたいだね。ははは。