ざっそう

滋賀県9年目小学校教諭の、自分のためのブログです。教育は、足元のタカラモノ。

学級の最後をイメージしよう

 昨日は、始業式でした。こどもたちとの出会い。皆さんは、そんな気持ちで、どんなねらいを持って1日を過ごしましたか?僕は、もう燃え尽きそうです。笑 

 でも、子どもたちは最高にかわいかったです。あっ、今年度は2年生です。そして初の学年主任。

 

 力のある教師は、認知能力も非認知能力も、子どもにつける指導をします。それは1年間をかけて、じっくりと計画的に。

 ではなぜそんな計画が立てられるのか。それは「3学期最後のイメージ」にあるそうです。そこからして、出会いの日には何を話すのか、どんな活動をどのようにするのかを考えているそうです。

 つまり、頭の中で一度成功を描いているということです。もちろん、子どもと出会う前ですから、難しいことは多々あるかとは思います。

 でもそこは

"Done is better than perfect."    

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 とりあえず今自分が想像できる限りの中から選択して行くしかない。だって、明日やもん。子どもと出会って、また修正していけばいいだけ。

 

 さあ、では僕はどんな最後をイメージしよかなあ。

 

 

 

 2019年3月20日7:50。庭には、桜の蕾が、つつけば弾けそうなほど膨らんでいる。その幹には、厳しい寒さを超えて、殻を破って羽を少し伸ばしたアゲハ。運動場の芝や畑には、無造作に雑草が生えてきている。僕はUNIQLOの薄めのヒートテックの上に一枚デニムシャツを羽織っている。パンツはベージュのチノ。窓から差し込む風が、心地よく僕の肌をなでる。気温は16度。天気は快晴。

 朝、僕は教室で、観葉植物に水をやり、子どもたちが1年間かけて作り上げてきた生活科の足あとを眺める。「あと一日か・・・。」と、子どもたちが「おはよう」と言いながら教室に入ってきた。友だちとも挨拶し、先生とも挨拶を交わす。大きい声の子もいれば、小さい声の子もいる。昨日の夜に少し夜更かしをしたのか、または習い事に終われたのか、少し疲れ気味の顔の子もいる。マスクをしている子もいる。でも、友だちと話出せば、パッと表情が明るくなる。せっせと宿題やお手紙を提出して、連絡帳を書く子どもたち。それが終わると、黙々と本を読む子、一目散に外に駆け出す子、男女混ざって昨日のテレビの話をしている子と、様々。出された宿題を見てみると、自主勉ノートには、3月に習った内容を復習し、自分で細かいところまで見て丸付けがしてある。また、道端で見つけたオオイヌノフグリのことをかいている子もいれば、名前のわからない小さな虫のことをかいている子もいる。感想には「なんていうなまえかな。あったかいから虫さんもきもちよさそうだった。」と。また、算数で苦手なところをやり直している子もいたり、読書感想文をかいていたり、自作の歌をかいていたり。

 8:20。宿題を見ているうちに、チャイムが鳴った。子どもたちは、朝自習に向けて各々動き出す。当番はタイマーをセットする。いつも元気いっぱいのAくんは外から帰ってきてお茶を勢いよく飲み、「〇〇!お楽しみ会のもう一回やっとこ!先生ちょっと体育館行ってきていいですか!」と叫ぶ。僕は「どうぞ、がんばってるんやな。楽しみにしてるわ!」と言って送り出す。他には、そのまま読書を続ける子もいれば、次の学年の教科書を見て勉強している子もいる。

 8:35。タイマーの合図で、子どもたちは円になって朝の会を始める。健康観察は、朝宿題を出しにきたときに、何かあったら僕に伝えることになっているので、朝の会ではわざわざしない。日直がタイマーをもって、スピーチを始める。1人目は、始め、中、終わりを考えてスピーチができているだけでなく、自分の気持ちや会話文も混ぜている。2人目は、自主勉強で学んだことをみんなに紹介。スピーチが終わると、今日の一日の確認・・・一時間目の算数はどうやって学ぶのか、2・3時間目のお楽しみ会は・・・。

 

 こうやって考えてみると、ボヤッとしてるところとか、「なんで?」と思うところがある。また、じっくり考えてみよう。子どもと過ごしているうちに見えてくるもの、変わるものもあるでしょう。そこは、流れるように。

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