ざっそう

滋賀県9年目小学校教諭の、自分のためのブログです。教育は、足元のタカラモノ。

新年度から特別支援学級の担任になる先生へ

    僕は昨年度と今年度合わせて2年間特別支援学級の担任をさせていただきました。2年とも自閉情緒クラスで、児童も1人だったために、何も偉そうなことは言えませんが、とにかくすごく勉強になった2年間でした。

    特別支援学級の担任をされている先生方の中には、最初から資格を持って進んで特支担任になる方や、僕のように通常学級の担任をしてからなる方など様々です。

    僕は、通常学級にサポート役として入ることが多いタイプでした。それは児童数や児童の様子から選んだ支援の形です。

    2007年に正式に実施され出した特別支援教育。学校教育では、特支は優先度の高い存在です。つまり、その担任は責任もやりがいもある立場です。SDGsにも当てはまります。

    通常学級の担任はどうしても集団と接する時間が長く、ここの児童に合わせた支援を行うことができない場合があります。行事などは特に。そして「良いクラス」という漠然とした目標に向かって、無意識に子どもたちを枠にはめる可能性があります。というより、ある程度そうしないと集団として機能しません。これは、子どもからしたら「教師のエゴ」になりかねません。

    でも、特支学級担任をしていると、そんな枠を持つ必要がなくなります。これは僕にとっては大切な価値観の変化でした。そして、集団の見方も変わりました。一つ一つの木をよくみてから森を見ると、いかに森がバラエティに富んでいるかがわかります。そんな感じです。

    そんな感覚をもってから、子どもを育てるというより、できるだけ過不足なくサポートしたいな、と思っています。

    もちろん、何かを教えることはありますし、「それは良くないと思う」と伝えることもあります。でもそれは外から枠にはめて上から引っ張り上げる感じではなく、あくまで「サポート」という感覚です。それは違うんじゃないかと思うときも、ℹ︎メッセージを忘れません。あるいは事実と起こりうることを伝えて本人に考えさせるよう心がけています。

    そんな感じで子どもと関わっていると、先生ってこんな感じの方がいいなと思えるようになりました。

 

    色んな事情で特支の担任になる先生がおられると思いますが、特支担任はとにかく本当に素晴らしい仕事だと思います。子どものこと、教師のこと、学校のことを別の角度から見られるようになる方も多いと思います。

 

ぜひ楽しんでください!