ざっそう

滋賀県9年目小学校教諭の、自分のためのブログです。教育は、足元のタカラモノ。

校内研◯ 研究主題の決め方

  今週の水曜日、今年度最後の校内研をしました。入り口にはお菓子をセットしてスタート。飲み物持参。

  1. 今年度のまとめ(8分)
  2. 来年度の研究主題決め(50分)
  3. 諸連絡(2分)

 1が短いのは、毎回の研究授業のあとに事後研をしているし、僕が毎回の研究通信も出しているためです。(←通常学級の担任に戻ってもできるか心配ですが)とにかくベラベラ話すのはやめました。要点をまとめたプリントを配り、質問を受け付けて終わりにしました。あとは校内研内の3部会から成果と課題を簡単に話していただきました。

 2は、ワールドカフェにしました。色々他の協議方法も調べたのですが、やっぱりこれにしました。ただ、今回は移動するごとに話題が進化するように仕組んだところが大きなポイントです。

 

【ゴール】来年度の研究主題を決める!  ◯異年齢5人✖️4グループ

 

 問い①「児童の実態は?」・・・経験から答えられる問い (15分)

  ↓グループミックス

 問い②「目指す児童像は?」・・・問題を抽象化させる問い(15分)

  ↓戻る

 問い③「研究主題のキーワードは?」・・・問題に対して提案させる問い(15分)

  ↓

 グループごとにキーワードとその根拠を発表・・・僕が紙に書き出して掲示

  ↓

 キーワードを分類し、主題決定!

 

 これは、こちらを参考にして問いを設定しました。問いの設定は難しい!

教室ファシリテーション 10のアイテム・100のステップ―授業への参加意欲が劇的に高まる110のメソッド

教室ファシリテーション 10のアイテム・100のステップ―授業への参加意欲が劇的に高まる110のメソッド

 

 

 お菓子なんか忘れて夢中で話し込んでおられる先生方の姿をみて、僕は改めて職場に恵まれているなと感じました。僕は中立的立場をできるだけ保つため、グループごとの話を回りながら聞いていました。おそらく「お前は意見言わへんの?」と思ってらっしゃる先生もおられたと思いますが、話の過程もゴールも、僕が考えていたこととかなり一致していたので、最後の方にその旨を伝えました。それを受け止めてくださる辺りも、恵まれまくっている気がします。

 

 話し合いを進めていくと、キーワードは似たようなものばかりが出ました。

するとどなたかがポロっと、

「みんなおんなじこと思ってるんやね。」

と、こぼされました。それは、「話し合う時間、無駄やったやん。」という骨折り損的な調子ではなく、むしろ「やっぱりそうやんな」という安堵に聞こえました。

 もしかしたら骨折り損に感じた先生もおられたかもしれません。しかし僕は、今回の校内研は、このように同僚と「問題を話し合い、共有する」ことに価値があるんだと実感しました。職員室というチームの主体性・協働性を発揮するために。終わった後の多くの先生のホクホクした表情や「先生、今回の校内研でみんなと話し合えてよかったと思うで。」と色々な先生から言っていただいたことも踏まえると、益々そう思います。

 そして、「目指すところは定まったけど、『どうやっていくのか』もしっかり話し合わなあかんと思う。」という次のステップの問題も意見として自然と出していただいたので、さすがだなと思いました。わざわざ主任が提案しなくても、先生方から出てくるやん。僕が出しゃばる必要なんてないやん。

 

 もう少し、今年度の先生方と話し合う時間を持って、来年度の校内研を実りあるものにしたいと思っています。

 

ワクワクするどー!