「気」
今、この本を読んでいます。
地域におけるひきこもり支援ガイドブック―長期高年齢化による生活困窮を防ぐ
- 作者: 境泉洋
- 出版社/メーカー: 金剛出版
- 発売日: 2017/10/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ひきこもり本人たちが複雑多岐にわたる心理を持つ百人百様の存在であるならば、受け入れる側の社会も、もっと多様化しなければならないと考えられます。
なるほど、と思わず唸りました。
「やる気が無い」「本人が悪い」と判断されてしまいがちである「ひきこもり」は、”社会を問い直す現象” であると。「不登校」も”学校を問い直す現象”であると。
今の社会は、一定の水準以上じゃないと生き苦しいと感じてしまう社会であることは事実だと思います。これは学校の方が顕著であるように感じます。社会の縮図ですから。
だからこそ、僕はもっとゆるやかでありたいと思いました。「そのままで素敵ですよ」と、存在で伝えられるような人になりたい。「何か困っていることがあったらいつでも言ってほしい」という「気」が滲み出るような。ちょうどサイヤ人とスーパサイヤ人と間のような。
僕は皿を洗うのが嫌いなんです。結婚して最初の方は、「洗うって言ってたやん。」と奥さんに口を尖られていました。確かに言いましたよ。言いましたけどね。言われると「今やろうと思ってたやん。」「後からやるやん。」と思ってしまうんですよね。あの、「あんた早よお風呂入りや。」「うん、もうちょっとしたら入るからいちいち言わんでいい!」っていう定番の反抗期ボーイのように。
でも最近は、奥さんめったに言いません。何なら洗ってくれます。ご飯作ってくれてるのに。その姿(とか知らん間に洗ってあるお皿)を見ると、「うっ」ってなるんです。さすがに「ありがとう」しか言えない。これは、効果は抜群だ!(ポケモン風)
この奥さんの神対応と上記の著書が僕の中でリンクしました。要は、最初はうんと待って、間接的にサポートしてくれる方が、後々こちらのためになるんですよね。信頼関係が十分でないと、いきなり叱られたり突き放されたりしても、逆効果な場合が多い。それは夫婦でも他人でも教室でも同じことだと思います。
自立に向かうステップはこんな感じではないでしょうか。
- 安心・安全を感じる
- 小さな成功体験と「認められた」を感じる
- 信じて励ましてくれる身近な人や仲間を感じる
- 自分を信じる心を持って自立する
わざわざ自分でまとめてみたけど、結局マズローの欲求5段階説に似てますね。山本五十六の名言にも似てる。孔子もこんなこと言ってたな。偉人は、やっぱり偉人やな。すごい。
明日から笑顔のスーパーサイヤ人手前で、生きていこう。