ざっそう

滋賀県9年目小学校教諭の、自分のためのブログです。教育は、足元のタカラモノ。

あそび まなび

最近何か定まらなくて、ブログ書けてませんでした。久しぶりやなあ。

 

 1学期は、結構気合を入れて仕事をしていました。久しぶりの担任だし、学年主任だし研究主任だし。でもなんか「充実してる!」というよりも、「よし、今日も終わったー。」という感覚になってました。なんか、楽しめてない。なんでかなーと思っていたけど、6月末になってようやくわかりました。完全に「追われて」たんだなと。

 話す・聞くときの基本姿勢ができるようにする、会社活動は自由にできるようにする、時計を見て行動できるようにする、クラス会議は子どもたちの関心ある話題からできるようにする、順序立てて文章を書けるようにする、たし算・引き算ができるようにする・・・「できるようにする」ということばかりに目がいって、子どもたちがその瞬間瞬間にどう感じているかに目が向けられていない自分。4月は、「子ども目線で」と心に誓って、子ども目線に立っていたけれど、前しか見ていない自分。ああ、だからあの勉強は楽しそうなのに、あの勉強は楽しくなさそうだったんだなど。

 

 その点、やっぱり岩瀬さんはすごいなあと思います。子どもから学ぶ。振り返って学ぶ。

iwasen.hatenablog.com

 

これ、2学期1番大事にしたいことです。「子どもといっしょにふりかえり」。1学期の途中で気づいたけど、うまく軌道修正できなかったので、2学期再チャレンジ。

 

そして最近、こんな本を読みました。

 

遊びが学びに欠かせないわけ―自立した学び手を育てる

遊びが学びに欠かせないわけ―自立した学び手を育てる

 

 

 狩猟採集民族時代にまで遡って、遊びが必要なわけをわかりやすく教えてくれています。僕は、今自分に足りないものをすごく感じられました。これこそとっても大事な子ども目線。

 特に考えさせられたのが、「評価者がいない方が、パフォーマンスの質が上がる」という節。確かに、先生のいないときに限って逆上がりができたり、自由帳にやたら上手い生き物の絵を書いていたりってことあるなあと。

 教師自身、保護者や同僚の目を気にしすぎると、子どもの学びを阻害することになりかねません。実際、1学期の僕はそうだったと思います。「できるようにしてやらないと」と思うと、どうしてもガチガチになっちゃって。でも、教師が子どもの遊び心を大切にして、遊べる三間を確保してあげることができれば、きっと子どもの学びも楽しいものになるんじゃないか。そして、学びもグッと深まるんじゃないかと思いました。それと、この前の懇談で、その気にしていた保護者も、時間を見つけて話しあうことができれば、理解しあうことができることも分かりました。

 そして、伊垣直人先生のブログを読んでいても、やっぱり遊びって大事だなって思いました。あの「学びの遊び化プロジェクト」は、魅力的だなーって。

イガせん学級冒険日誌 | 学びの遊び化プロジェクト 学び方って、じつは「いったりきたり思考」!?

 こんな人でも毎日悩んでるんだなーと勇気ももらいつつ・・・。

 なんで遊びが学びに欠かせないのか。それは、学びのパフォーマンスが上がるから。これは大人目線ですね。教師目線。じゃあ子どもにとって何で欠かせないのか。僕は、「幸せな時間を過ごすことができるから」だと思います。そして、大人になっても「幸せな時間の過ごし方を見つけられるから」だと。つまり、遊びを仕事にすることができるということです。

 そういう意味では、1学期の会社活動はなかなかよかったなと改めて思います。教科に縛られない、自分の本当にやりたいことをできるようにしていました。そして、転職、複業、ベンチャーもありにしていました。とても面白かったです。

 

 さて、じゃあ教科等でどう遊ぶことができるのか。これははっきりいって難しい。教科書は学習内容が多すぎて・・・。

 でも一つ取り掛かりやすいとしたら「生活科」だと思っています。というか、間違いなく生活科です。僕はまだ単元を1から作るほど生活科に精通はしていないので、2学期も教科書の単元で取り組みますが、ここでこの「遊び」を大事にしたい。

 

もう一度、「遊び」からスタートする学びを作りたい!