新年度から特別支援学級の担任になる先生へ 2
今学期もあと1週間となりました。お家の方も、地域の方も、学校の先生も、みなさん、本当にお疲れ様です。春休みは「休み」とは言えないくらい忙しい時期ですが、どうか隙間の時間を見つけて、心身ともにリラックスなさってください。
たまには、花に話しかけてみるのもいいかもしれません。
もし花から返事が聞こえたら、僕はすぐ病院に行こうと思います(笑)
でも、花をぼーっと観るのはいいですよね。
2年前の4月、僕は特別支援学級の担任になりました。その時、相方になる先生に「どんな勉強をすればいいですか?」と聞いたら、
「んー、勉強はせんほうがいいと思う。」
と言われました。
先入観があると、どんなサポートを子どもが必要としているかが見えなくなることがあると。だから、しばらく子どもと一緒に過ごしたり様子を観たりしてたら、「ああこの子はこういうところがあるなあ」となんとなくわかってくるから、そこからこんな風にしてみようかと考えたらいいと。
これは当たり前のことかもしれません。しかし、色々な本を読んでしまって理想と現実のギャップが大きくなってしまうことがよくある僕にとっては、肝に入ってきた言葉でした。
特別支援は、別に特別なことをしなければならないということではないんですよね。もう「特別」ってつけなくてもいいんちゃうかって思うくらいです。「支援教育」でいいやんって感じです。だって、子どもの学びをサポートするんだから。
こういう感覚でいると、通常学級の子も同じように見えます。授業中に本を読んでしまう、足が椅子に上がる、こちょこちょが効かない、高いところが好き、狭いところが好き、ぼーっとしている、いつも質問してくる、走り方が前傾姿勢、ダンスの時間になるとヘラヘラしている・・・
書き出したらきりがありませんが、全てその子の持っているモノから現れているものだと思います。そんな風に思えると、子どもたちがより健気で愛おしく感じます。僕は、この「子どもを愛おしく感じる」という感覚が、この2年で得た一番の経験値だと思います。それが派生して、お家の方に対する見方も変わりました。これがあると、なんだか自分の心も温かくなった気がします。(これは気のせいかもしれません。)
まずは子どもをよくよく観ることが大切なのではないでしょうか。そう、ぼーっと花を観るように。